定期的にこの話題もしょっちゅう業界内で出ることが多い話題ではありますが、私個人は利用者様・患者様においてどちらでも効果あれば良いかと思う内容です。

ただし、あくまでも理学療法士・鍼灸師(マッサージ師は私は持っていません。笑)という立場を持っていえば、以前話した原理・原則で考えるとご自身で動かさないことには得られるものは非常に少ないということに尽きると思っています。

まぁ私の一意見ではなく、論文から見れる部分を追っていきましょう。

マッサージの皮膚温と筋温

5-15分の軽擦法マッサージによって実施時間に関係なく、皮膚と外側広筋の温度が上昇した。しかしながら温度上昇は比較的に表面にとどまり2.5cmの深さでの温度は上昇していなかった。Drust et al 2003)

皮膚血流量と皮膚温についてはマッサージを受けた後に有意に高かった。(Hindら 2004)

筋骨格系の応答

マッサージの効果を関節可動域で調査したいくつかの研究では有意差が認められていなかったり理解するのに困難な結果が示されているものもある。(weerapong,Hume,and Kolt 2005)

動脈循環

マッサージは小筋群(前腕)、大筋群(大腿四頭筋)に対して軽擦法、揉捏法、叩打法など様々な方法を用いて行われた。その結果マッサージ前中後における上腕動脈・大腿動脈の血流や血管径に有意な差は見られなかった(shoemakerら 1997)

これとは対照的に膝の伸展と掌握運動を含む低強度運動によって血流は安静時のほぼ3倍になった。

結果

まあパッと見た感じではあまり運動機能向上に関わる内容としてマッサージによる運動機能の効果に関わる要素はなさそうですね。(あるものもあるのですが少ない)

皮膚の運動制限がある場合はマッサージは有用なので、OPE直後などの皮膚の運動制限に関するものであれば、マッサージも有用であると思われるので、急性期の外科術後などには必要とする内容であると思われます。

マッサージについては少しづつ時間がある際にポジティブな要素の文献も調べて参ります!