当施設では脳梗塞と記載してありますが、もちろんそれ以外の利用者様も受け入れておりますので、ぜひ何かありましたらリハビリ体験・見学も承っておりますのでご連絡お待ちしております!

 

さて先日脊髄損傷のニュースでスイスの連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)は、脊髄を損傷し下半身が動かなくなっていた患者3人に電気で神経刺激を与えたところ、歩行やサイクリング、水泳を行えるほどに回復したと発表した。

動画を拝見しましたが素晴らしい努力の末に動けるようになっている部分も見られます!(直接脊髄にOPEをしてなのでしょうか、電気刺激を流して運動をアプローチするやり方なようです。)

再生医療も基本リハビリとセットとして考えなければならないので、継続的なリハビリを行っていく必要があります。

 

本日は脊髄損傷の再生医療についてですが、脊髄損傷の再生医療と併用した鍼の効果についての中国の無料論文です。

脊髄損傷後の神経回復に対する間葉系幹細胞移植と組み合わせた鍼治療の効果とメカニズム:進歩と展望

 

要約すると、、、。

脊髄損傷(SCI)は、世界中で壊滅的な結果をもたらす構造的なイベントです。成人の脊髄の固有の再生能力は限られているため、SCI後の神経の回復は困難です。

鍼治療は、SCIによって誘発される神経学的欠損に効果的であり、その効果の原因となる潜在的なメカニズムには、炎症、酸化、およびアポトーシスの阻害による神経保護が含まれます。さらに、鍼治療はROCK経路などの複数の細胞シグナル伝達経路を活性化することにより、神経再生と軸索発芽を促進します。

いくつかの研究は、鍼治療と間葉系幹細胞(MSC)移植を組み合わせることの有効性が、どちらの手順のみよりも優れていることを示しています。併用治療の利点は、MSCの生存を強化し、ニューロンへの分化を促進し、MSCの脊髄への標的移動を促進する鍼治療の能力に依存しています。

さらに、MSCのニューロンへの分化は、鍼治療を受けたSCI患者の内因性神経幹細胞(NSC)の不足の問題を克服します。したがって、鍼治療とMSC移植の組み合わせは、SCIの治療のための新規かつ効果的な戦略になる可能性があります。そのような可能性は、基礎的および臨床的研究によって検証される必要があります。

MSCのニューロンへの分化は、鍼治療を受けたSCI患者の内因性神経幹細胞(NSC)の不足の問題を克服します。したがって、鍼治療とMSC移植の組み合わせは、SCIの治療のための新規かつ効果的な戦略になる可能性があります。

 

私自身脊髄損傷の患者様を病院で何度も拝見させて頂いましたが、動かないと決めつけて介入する医療従事者の方も多いかと思いますが、継続的な努力を続けていくと、完全にはもとには戻らないものの動かせる範囲が広がったり、いままで動いていなかった筋肉も少しづつですが動かせるようになったりという状況の方も多いです。(あくまでも自身の経験でしかありませんが)

 

こちらの施設では上記のMSC(間葉系幹細胞移植)の連携は取れませんが、病院ではできなかった鍼とリハビリでの対応は可能ですのでもし該当する方がおりましたら対応させていただきます。

 

ご存じな方も多いかと思いますが、少し前にも日本も札幌医大などで実際に脊髄損傷の患者様の治験などもやっています!

(以下HPよりhttps://web.sapmed.ac.jp/hospital/topics/news/stemirac.html)適応する利用者様は厳しい条件付きにはなりますが少しづつ前進している状態ではあります。

もちろん人間のやることですから利用者様の努力の限界もありますし、私自身でできることは限られていますが、理学療法士として従事していた時にはは一生懸命に対応させていただきました。また、これからもそうしていきたいと思います!

もし運動についてもお聞きしたいことがございましたら、メールなどでもお受けしておりますのでお気軽にご連絡いただければ幸いです!