さて12月に入り本格的に寒くなってまいりました。そんな病態で起こりやすい「痺症」について書いてまいりたいと思います!

痺症とは、いずれかの現象で経絡が阻滞され疼痛などの症候が引き起こされる病症の状態をいいます

 

 

➀外感(冬場の冷気、夏場のクーラーにあたり過ぎ)外傷、器質変化(筋肉の炎症所見や変形性の関節症など)によるもの

➁気滞(イライラ状態)、水湿(水分の過剰摂取、飲酒過多)、瘀血(生理不順、ホルモンバランスの乱れなど)、内熱(常に微熱がある熱っぽい)、内寒(寒がり、冷え性)によるもの

 

➂気血不足(体の基本となる循環物質)

➃臓腑の機能失調(ほぼ内臓のイメージでOKです!)

 

等からきっかけとなり疼痛が引き起こされます。

 

特に12月に入り寒くなってきていますので、この➀と➃の所見が顕著になってくることが多い印象です。

痺症に関しては基本的に➀の病症では虚証(体の栄養状態が足りない状態のイメージ)に加えて寒くなることで循環が悪くなり、不栄則痛(体の循環が悪くなってくることで、痛みが体の処々の所見に表れてくる病態です)が出現する機序が考えられます。

➃は忘年会シーズンにより飲食する機会が必然的に増えることで、内臓に負担がかかり機能失調に至り疼痛(腹痛など)が出現します。

もし冷えや暴飲暴食などが原因でお腹や筋肉、関節に疼痛が出現するようであれば、上記の冷えの問題から関節や筋肉、お腹などに痛みがあり、その部分が冷えていることがあればその周囲や局所を温めてみてください!

その場合に局所の疼痛が取れるようであれば、冷えによる痺症の可能性が考えられますのでご注意!※熱感があったら炎症所見も考えられるので、温めるのはやめて、一度医療機関に受診することをお勧めします。

暴飲暴食が問題であればシンプルに飲酒・食事の量を減らしたり内臓に負担がかかる夜の飲食を控えることをお勧めします。

どうしても食べるのがやめられないのであれば内臓に負担のかかりにくい野菜(根菜除く)や生姜湯などを食べる、飲むのもお勧めです!