本日は前回の続きになります!
睡眠についての前回の続きになります!前回お話しました聞きなれないその①多夢という用語についてですが、中医学用語にてそのままで寝ても眠りが浅い、多く夢を見る等、睡眠の質が不良な状況を示すことが多い用語です。
睡眠は皆様ご存じなとおりレム睡眠とノンレム睡眠がございます。
生理学の教科書から抜粋した簡単な内容ですが文言は以下のようになっております。
ノンレム-レム睡眠周期は90~120分間で見られる。覚醒時間に進むにしたがいノンレム睡眠の持続は短くなり、睡眠徐波の出現は減少する。
入眠前の長時間覚醒や覚醒中の身体運動量及び精神負荷量が増すとノンレム睡眠も長時間となる。
レム睡眠→浅い眠り
ノンレム睡眠→深い眠り
となるわけですが、多夢については本来はすぐにノンレム睡眠が出現するのですが、精神疲労や相当に疲労をしている活動をしていくと基本的にレム睡眠の時間が入眠時から長い状況になりやすく、半覚醒状況で睡眠をとる状況になっているということになります。
こういった睡眠負債が長く続くことの状況は体の不調はもちろんのこと、糖尿病、高血圧などの代謝、自律神経系、代謝系のトラブルつながるリスクを高めてしまい、最悪脳卒中などの予期しない病気に発展することがあるため注意すべきことである内容です。
多夢についても以前お話しした腎精不足や血虚により、中医学的に髄海不足(中医学では脳は、髄海と呼ばれている)つまり脳が休めていない状況になることから、脳卒中(中風)や神経関連に関連したエピソードに繋がりやすい為、多夢が長期間続いているようであればセルフケアも含めて対応する必要があると思われます。
血虚であれば太衝などを使用します。
腎精不足であれば太渓などを使用します。
この二つの経穴以外で、かなり仕事での心的ストレスや精神面で参っているという方であれば神門を使ってみるのもいいかと思います。(以前に上記二つの経穴は使用したため、内容についてや詳しく知りたい方はバックナンバーを参照ください)なるべく神門は強めに押さず軽めに刺激してください。
神門はこちらになります!
神門は手首の曲がりジワを小指側へなでてゆき、手首に近いところの皺の部分になります
多夢も含めて、基本的に一日の中で長時間対応するものは人間の生活する中で非常に重要なものを占めるので、予防や日常生活を大事にしてもらいたいと思いこの内容にしました。
また睡眠についての内容で記載することがあれば書いていきたいなと思います。
ある程度自身でできるセルフケアの部分の内容ですのでもちろん漢方薬含めた眠剤などは出せませんが、、、。
お近くの漢方薬局でもし以下の漢方を使用している場合などはご自身の指圧で刺激してもいいかもしれません
実証
黄連解毒湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、三黄瀉心湯など
虚証
抑肝散、帰脾湯、柴胡桂枝乾姜湯など
本日もありがとうございました!