さて本日はあいにくの雨となりました。寒いです!

本当に12月の雨は非常に寒い!ですね。こんな時は温煦作用(体を温める)のあるお鍋根菜類、かぼちゃイモ味噌が入っている食べ物を食べると温煦作用が向上します。

北海道の方々が味噌をよく使うのは訳があったのですね。

 

さて温煦作用とは一般的ではないので今日はこちらをテーマとしてお話しできればと思います!

温煦作用とは、中医学的に体を温めていくことになるのですが、衛気(体を外邪から守る作用)に非常に関連性が高く、温煦作用が低下すると寒さを嫌がる、四肢が冷える等、前々回のブログでも上げました。

温煦作用が低下すると寒証(冷え)の症状が出現し、気の運動を低下させ、体の防御機能でもある「衛気」が低下し、外邪に抵抗することが困難となり、風邪をひきやすくなったりするわけですね。

ちなみに上記で述べた体の防御をして外からのウイルスや細菌などを防御し、良好に保とうとする気の作用を中医学では「衛気」と言います。

衛気とは、人体が本来持っている皮膚や粘膜のイメージが近い作用です。ハンターハンターを読んだことがある方でしたら念能力等がイメージに近いです。(笑)

冗談はさておき、衛気とは主に体表面からバリアーのように体を守り、免疫力を調整し皮膚や粘膜をバリアのように丈夫にすることで、ウイルスなどから体を守ってくれます。

特に寒くなってくるこの時期は冬は皮膚、気管支、気道、肺など五臓であれば肺(はい)に関係の深い機能が低下する可能性が高いです。

呼吸器疾患のみならず、冷えにより運動器系、はたまた神経系の反応も低下しパフォーマンスが低下するのは容易に想像がつくかと思います。

アトピー性皮膚炎、喘息などの様々なアレルギー関連疾患は、「衛気」の機能失調による問題が起因して発生することも一部考えて介入していくことがあります。

皮膚の運動性も単純に運動機能と密接に関連することが多く、衛気の機能低下により、先ほど述べた皮膚の運動性が損なわれることで、中枢疾患(脳梗塞後の後遺症)や運動器(整形外科疾患)の方々も皮膚や皮下組織の可動域が落ちたりすることが考えられます。

皮膚運動については福井先生なんかがPTの業界では有名ですが、文献や著書などを一読されるとより一層重要性がわかるかと思います!(ちなみに良書です!)そんなことで皮膚の悪環境などは体が動かしにくくなり転倒しやすくなったり、動かすことが億劫になることがあるため、非常に重要な運動器の一部であるため、中医学・現代医学ともに重要な部分になりますね!

最後に12月に入り寒くなってより一層普段に比べて体が動かしにくいと感じている方は、食生活で温煦作用のある根菜類味噌が入っている食品類を少し多めに摂取するようにしてみてはいかがでしょうか。(根菜は糖分が多く、味噌は塩分に注意ですが)

 

 

上記内容は一般的ではありませんが、中医学を一つの要素として現代でも予防医学として食事の内容を変化させることができれば非常に良いことであると思います。食生活の内容も運動習慣と内容を変化させることで、パフォーマンス向上や病気の予防になる可能性も十分に考えられます。

普段の食生活を少しだけ意識することで体の防御機能を改善していくようためしてみてはいかがでしょうか!?ぜひご検討くださいませ!