皆様あけましておめでとうございます!

本日は変形性膝関節症(Osteoarthritis of the knee)の論文をみてまして、そこから時代の変化を感じる部分があったのでそれをブログに参照したいと思います。

最近の中国の鍼の論文が目覚ましく、日本と同様で高齢者比率も増加しており、それに伴い変形性関節症の割合も増加しております。

そちらに伴い中国の方も高齢化が始まっているため変形性疾患のレビューがよく見られるようになったのですが、なんと中国の書籍で近年の変形性膝関節症の鍼治療の関連書籍が一番多く参照されているというものでした。

失礼ながら中国はあまり、、、という医療者もたくさんいるかと思いますが、時代の流れでしょうか、非常に参考になる論文もここ最近出てきており、この論文からも変形性膝関節症における関連した書籍は中国、アメリカ、イギリス、ドイツといった各国が変形性膝関節症に関連する多くの書籍を出しているそうです。

以下pubmedより転載

背景: 鍼治療は、多くの国で変形性膝関節症(KOA)を緩和するために広く適用されています。ただし、KOAでの鍼治療の世界的な使用の計量書誌学的分析はほとんど知られていません。したがって、この研究は、CiteSpace(5.6.R3)を使用して、最近10年間のKOAでの鍼治療の世界的な使用の現状と傾向を調査することを目的としています。

方法: 2010年から2019年の間にKOAを治療するための鍼治療に関する出版物は、Web ofScienceデータベースから抽出されました。CiteSpaceは、標準的な計量書誌学的指標を使用して、出版物、国、機関、ジャーナル、著者、引用文献、キーワードの数を分析するために使用されました。

結果: 2010年から2019年までに合計343の出版物が検索されました。出版物の総数は、過去4年間で継続的に増加し、KOA患者の鍼治療の分野で最も活発なジャーナル、国、機関、著者が特定されました。Evid Based Complement Alternat Med(28)は最も多作なジャーナルであり、Ann Intern Med(202)は最も引用されたジャーナルでした。この分野で最も生産的な国と機関は、それぞれ中国(115)とヨーク大学(18)でした。ヒュー・マクファーソン(18)が最も多作な著者であり、ウィットCは引用された著者の中で最初にランク付けされました。引用文献の頻度のランキングでは、最初の記事がScharf HP(54)によって公開されました。「ランダム化比較試験」のキーワード 引用バーストが最も高い(3.9486)研究開発で1位にランクされました。また、KOA研究のキーワードには、「研究方法」、「年齢」、「介入の尺度」の3つの主要なフロンティアがありました。

結論: この計量書誌学的研究の結果は、過去10年間のKOA患者に対する鍼治療の臨床研究の現状と傾向を示しており、研究者がこの分野の今後の研究のホットトピックを特定し、新しい方向性を探るのに役立つ可能性があります。

最近では中国も非常に参考になる論文が多く、鍼治療はさすが鍼を生み出した国であると感じる部分が最近多く見るようになりました。

日本も生活様式から変形性膝関節症の患者様が多くみられるので、少しでも変形性膝関節症の疼痛や苦労に寄り添えるような取り組みをこういったホームページ上で行えるようにしてまいりたいと思います!