本日は箸休めネタではありますが、脳梗塞後遺症等のお話しではないです!

賛否両論ありそうなネタではありますが、Twitterで美容鍼の話が結構出ているので私個人の見解として美容鍼についてお話しできればと思います。

 

あ、ちなみに美容鍼を否定するわけではありません。私自身も自分の鍼灸院で実施することは多々あります。

よく美容鍼はネットとかですと、顔に鍼を打ってbefore afterにて「小顔効果」をアピールしているものがほとんどではありますが、小顔は本当に一回鍼を打つだけで変わるものかというところを質問で良く受けます。

答えは、、、。(私個人の見解を含めて)

むくんでいる部分は鍼により筋肉の刺激が入ることで循環が改善されるため、すっきりとした顔立ちになり改善されることはありますが、永年的にむくみが取れることはありません!

また顔の骨格が変わるわけではありませんので、リハビリと一緒で顔のトレーニングをしないと効果を継続することは難しいと思われます。

むくみが原因であるならば、むくみの本質的な改善を「四診」で判別してから顔にうつ美容鍼と併用しつつ、日常生活のアドバイスを行い本質的な対応を行った上で、鍼灸師による顔に打つ鍼や体の状況を判断した上での症状の対応しないとむくみは概ね改善されないことが多いかと思われます。

他には内出血なんかも比較的にリスクになることも多いです。(内出血を最小限にする方法はありますが)

ちなみに四診とは

望診
望診は視覚による患者さんからの情報収集のことをいいます。
動作、姿勢、体格、顔色や表情、皮膚や爪、頭髪、唇などを診ていき色合いや質感を診て参ります
以前ブログにても記載した舌診もこちらに入ります。

聞診
聞診は聴覚と嗅覚からの得られる情報です
発語が明瞭か、声の大きさや、応答がスムーズかなど言語・音声から情報を得たり、聴診器で咳や呼吸音、腸の蠕動音などを聴診することで状態を把握します。

問診
問診は現代医学のものと同様、患者さんから症状や経過を聴取し生活状況や背景などを把握しつつ、現在までの経過を推察するために必要な情報を聞き出す内容です。いわゆる現病歴みたいな立ち位置です。

切診
切診は患者さんの体を触る「触診」になります。理学療法でももちろん触診は必要な体の状況を把握するためにおこないますが、鍼灸では脈診と腹診の他手足や背中の触診を行い、反応を見ながら介入していくことが多いです
脈診は脈拍や不整脈の有無を調べるだけでなく、脈の強弱、幅、数などもみて、今の体の状態を判断します。
腹診はお腹の力やお腹の張り、押して痛いところがないか、動悸が触れるか、腹筋の緊張などをみます。
東洋医学ではなるべく膝を伸ばした状態で行うのが特徴です。

むくみがある状況は水分代謝が余り良くない状況で全体的にむくんでいるか、それとも顔含む一部分だけむくんでいるかを含めて対処が変化していきます。

ちなみにむくんでいない人でも以下の画像のように練習で打つ場合もあります。。。

 

冗談はさておき、美容鍼に近い関連で医療的に介入する場合のある疾患として顔面神経麻痺の対応はすることはあります。

顔面神経麻痺に対しての治療を実際に日本でも論文を書いている先生もいらっしゃいます!

すごく有益な鍼灸の介入ですのでいつも参考にしています!

鍼灸治療は今はグローバルな活躍が期待されている伝統医療なので、これからも皆様のお耳に触れられるような活動をしていければと思います!