良く変形性膝関節症で、膝前側の筋肉を鍛えましょう!と言われることは多いかと思います。
さてそれは正解でもあれば、間違いでもあることはPTや医療関係の方々はお判りであるかと思います。
一般の方々は「ヘルニアには腹筋をする方が良い」ぐらいの現状理解度であることがほとんどであると思います。
小難しい話をすると話が長くなるので端的に話すと、おおよその変形性膝関節症の患者様、利用者様はどちらかといえば常に膝関節周囲筋を休まず使用していて鍛えられているため、どちらかといえば膝の周りを酷使しております!
酷使している=筋力はさほど問題ないに近い状態です。
逆に酷使しすぎているために、局所の筋疲労から疼痛が起こるメカニズムになる可能性が高いことが多いです。(多いと言っているので100%ではないですよ!)
そのため現状は膝の痛みについては様々な論文あります。(これもブログにしていったらきりがない。笑)
生活環境、運動習慣、体重、投薬状況etc…。バックグラウンドを含めて評価していかなければならないので本当はブログ等で細かく書くといいのですが、たぶん伝わらないので、簡単な理解をしてもらうためシンプルにいきます!
➀筋肉の極端な使いすぎ
➁膝伸びてない(長座位で膝の後面が手の平一枚分以上床から離れてしまう)
➂姿勢が悪い(ケンダルの分類などで詳細を把握してみてください)
➃膝関節の炎症
が膝関節の問題のある方に対しての基本的な介入目線になります。
今回は題材にある通り、膝が伸びてないことにクローズアップして書いていきます。
もし変形性膝関節症と診断されて、膝の痛みがひどいときは膝窩部(膝の後ろ側のこと)が床から相当に離れている場合は、膝を伸ばせるようにしていく必要があります。
自主的に少しでも痛みを減らしたい!といった希望がある方は、シンプルに行くと
➀膝の後ろ側をマッサージしていく
➁その後膝を長座位や立位でなどで少しづつ伸ばしていく(無理のない範囲で伸ばす)
でやっていきましょう、
もしその後膝の痛みが軽快するようであれば、膝関節周囲の筋を使いすぎてしまうことで問題があるかもしれません。
こういった場合は膝関節周囲の筋を鍛えるのではなく、膝を伸ばしていく形で自主トレーニングなどの介入していくことも考えていただければよいかもしれません。
膝関節のトレーニング方法は世の中沢山出ておりますが、膝関節自体は最大の加重関節であると同時に、一度壊してしまうとなかなか回復に時間がかかる関節部位である場所なのでいろいろ試してみて痛みが軽快するような運動を行うようにして行って下さい!
トレーニングはどの疾患でも大事にはなりますが、膝関節を含めて、筋力トレーニングは全般的に有用である半面、間違ったトレーニングをしてしまうことで壊してしまうこともあるので、くれぐれも注意して自主トレーニングをしてください!