皆様こんにちは!
本日は慢性化すると厄介な頭痛についての鍼の対応についてを載せてまいりたいと思います!
2009年の研究のシステマティックレビューでは、実際の鍼治療は偽鍼治療または鎮痛薬と比較して、緊張性頭痛の患者に有用であることが結論付けられました。2008年の研究のシステマティックレビューでは、緊張性頭痛の重症度や1か月あたりの頭痛の発生頻度において、実際の鍼治療は偽鍼治療よりわずかに改善させることが、示唆されています。
2009年のシステマティックレビューでは、片頭痛の基本的治療に鍼治療を追加した場合、片頭痛の発症頻度を低減させることが認められました。しかし実際の鍼治療と偽鍼治療とを比較する研究では、これらの治療の差は偶然による可能性があることが認められました。
上記は厚労省からのコピーではありますが、頭痛で鍼を使用すること頻繁にあります。
頭痛の前駆症状で気にしなければならないリスク(主に脳梗塞・くも膜下出血・脳腫瘍等)がありますのでまず大前提に医師の診断を受けてから鍼灸の対応をしていきましょう!
頭痛があり、鍼灸の対応にならないレッドフラッグ(病院へ直行する症状)
①上下肢のしびれ
➁ろれつが回らない
➂後ろから殴られるような急性疼痛
➃視野狭窄
➄急な吐き気
⑥首が曲がりにくい
等の上記の症状が一つでもある場合で高血圧や糖尿病が既往である場合は必ず病院で受診をするようにお願いします!
さて本題の疾患的に主に以下の点で頭痛が出現しやすいと言われています。
①睡眠不足
➁ストレス
➂ブルーライトに関連したPCやスマホ・TVの見過ぎによるもの
上記のいずれも脳卒中後にもありうる症状でもありますし、疾患問わずいろいろな方に起こりうる現代病の一つでもあります。
大前提は鍼だけではなく生活習慣を少しづつ変化していくことではありますが、それを言ったら始まらないので、まず上記の問題になる場所の対応穴をお話しできればと思います。
この中でお話ししたことがないブルーライトの見過ぎで起こる頭痛は基本的にスマートフォンの見過ぎやデスクワークによるPCの見過ぎに加えて姿勢が悪いことが上げられます。
その場合基本的に頭頚部の筋肉(主に首を伸ばす)場所に問題が起こりやすいと言われています。
筋肉で言うと以下の筋肉が固くなりやすく、運動制限(伸張制限)が出現し、その下の神経(大小の後頭神経)に神経圧迫による問題が生じ、疼痛が起こるという状況が非常に多いです。
中枢疾患系の利用者様でも基本的に頭部が前のめりになり前傾姿勢が強い方が多く、こういった方は総じて姿勢から影響する問題で、歩行時のバランス不良が多いです。
この部分の筋肉があるところが一般的に風池、天柱というツボになります。
風池・天柱については以下画像参照してください。
首と頭の付け根の部分にあるこのツボを刺激していくと片頭痛や頭痛が軽減することもありますし、副次的に眼精疲労が軽減したり、首肩こりが軽減することがあります。(よく眼精疲労系などでも使います)
基本的に圧迫したり、刺激を行いこの部分の血行が良くなったら、軽めに首を曲げる等をして、ストレッチも並行して実施して頂くと幸いです!
ついでに頸部の重さは一般的4-5kgになると言われているため、頭頸部からくる姿勢の不良が影響すると思われたり猫背ですねと言われることがありましたら、首のケアを忘れないようにしてください!