拘縮について
拘縮という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
拘縮とは簡単にいうと、関節などを動かさなくなったことにより、組織が硬くなり動かすことが難しくなってしまった状態です。
特に、脳のご病気をされた方は痙縮と言って筋肉の緊張が高まり動かすことが難しくなります。もちろん麻痺などがあると自分で動かすことができないためより、拘縮という状態に移行してしまう事があります。
病院などでリハビリをしていると、リハビリが足りていなかったのか関節がかたまってしまっている人をよく見かけます。(リハビリは介入していたはずなのに)これは、現在の医療制度により、十分なリハビリ時間が確保できない事が原因となります。他にも、急性期と呼ばれる病気をしてすぐの状態で、身体の状態が悪く積極的なリハビリを行えなかった場合などに見られます。
拘縮は、病院を退院したから起こらないということはありません。麻痺をして動かすことが減ってしまった腕や足は拘縮が進み、動かすことが難しくなってしまいます。(特に手関節や指関節)
ご自宅に退院された後も積極的に関節を動かす事が大切です。自分で動かすことが困難な場合は、他の人に動かしてもらうことが必須になります。そのような時は、知識をしっかり持っているセラピストが動かすことで最大の効果が得られると考えています。(また、運動が安全に行うことができます)
気になる方は是非、リハビリステーションうぃずへご相談ください。
最後に、自分でできる拘縮予防の運動の一例を載せさせていただきます。無理にぐいぐいと伸ばしたり曲げたりしてもかえって逆効果になってしまいます。痛みなどが出ない無理をしない範囲で行ってください。