脳卒中の後遺症の中に”痙縮(けいしゅく)”といわれる後遺症があります。
痙縮というのは、筋肉がギューッと緊張しすぎてしまい、
手や足が伸びたり、曲がったりして動かしにくい状態のことです。
リハビリテーションうぃず駒込のご利用者様の中にも、
この”痙縮”に悩まれている方が多くいらっしゃいます。
多くの方が悩まれている後遺症の一つ、痙縮…
痙縮を改善していくためには、どんなリハビリを行ったら良いのでしょうか?
痙縮に対するリハビリは、ストレッチや電気刺激療法などが行われます。
今回は「痙縮に対する電気刺激療法」の効果を検証した論文をご紹介します☆
※この論文は世界中の論文を集めてきた、いわば論文の総集編ともいえるものです。
検証した結果は・・・
”電気刺激は(脳卒中の後遺症である)痙縮を和らげる効果が期待できる”でした。
ここで注意です!!
電気刺激療法では、
「刺激した場所」
「刺激した時間」
「刺激の強さ」 など様々な設定が必要です☆
その設定があいまいだと効果も期待できなくなってしまいます。
この論文のような科学的な裏付けに基づいて、目の前の利用者様(患者さん)に
「あわせて」行うことが真のオーダーメイドだと私は考えています。
リハビリステーションうぃず駒込では
「論文に書いてあるからこのリハビリを行ったほうが良い」
という押し付けは決して行いません。
一緒に目標に向かって歩いていく
そんな気持ちに寄り添えるリハビリの提供を目指しています☆
リハビリステーションうぃず駒込
市川貴章
※参考文献
Shuqin Lin at al :Influence of Transcutaneous Electrical Nerve Stimulation on Spasticity, Balance,and Walking Speed in Stroke Patients:A Systematic Review and Meta-Analysis.J Rehabil Med. 10;50(1):3-7.2018