さて「汗」シリーズその➂自汗についてお話ししていきたいと思います。

 

中枢疾患や脊髄損傷などでも関与がある場合がありますので、もしこの自汗が該当する場合の方は参考にしてみてください。

ただし、脊髄損傷の後遺症(胸髄神経で上位胸椎以上の神経)が損傷することで起こる自律神経過反射といった病状で汗をかくこともありますので、その方は自汗には該当しませんので、注意してください!

自汗とは主に外部環境以外で汗が出ることが主に自汗に該当します!

(労働、運動、発熱、辛い物を食べる時等以外で何もしていないのに発汗することが該当します)

気虚や気虚からくる衛気不固(※気の固摂の機能失調の一つ)で、汗や尿が漏れたり、外邪やウイルスやその他細菌に対する体の防御力が低下する状態でみられることが多い状態です

※気の固摂とは

血や津液など体にとって必要な栄養素みたいなものが漏れ出さないよう体の中でとどめる気の働きのことをいいます。

気虚状態は基本的に食欲不振や体を動かすことが難しくなるため、脳梗塞や各種運動器疾患などでリハビリを行うコンディショニングとして理解しておかなければならない非常に重要な体の状態です。

そのため自汗が出ている場合は基本的に注意深く病態的な問題がないかどうかを確認したうえで、鍼灸やリハビリ介入していく必要があるのですが、自汗は精神症状が不安定な方自律神経失調症で治療をしていかなければならない重度の可能性もあるため、まず最初は医療機関で解決できないか相談の上今日の内容を聞いてください!

自汗がある方は上記のように体の基本となる栄養素が不足しがちなので、サルコペニアフレイルを代表とされるように、体を動かすために必要である筋力に関わるエピソードが多い(力が入らない、疲れやすい)状態が顕著に出現しやすいです。

自汗の特徴的な体の状況は以下のような状況で見られることが多いです。

①すぐ疲れる

 

➁少し動いただけで息切れ

息切れをしているお婆さんのイラスト

➂入浴後の疲労感が強く倦怠感が残存する。

 

➃普段から声が小さく、大きな声を出せない

おしゃべり禁止のイラスト

自汗があることでベースに気虚があり、それで食事をとらずに無理に動いていくことで現代医学で言うと糖新生を起こし、かえって筋力低下を引き起こす場合があるため、できるだけ気虚が起こっている場合はそれに対応するようにセルフケアを行っていくことが重要になります!

 

脳梗塞後の後遺症などでは非麻痺側の筋力も日常生活やバランス機能を向上させるために非常に重要な指標になるため、自汗などを代表とする体の不調を理解し、ご自身の環境を把握することは大事なことでございます!

そんな状況であればこの気海のツボを使用してみてください!

気海読んで字のごとく気の海なので、気虚ベースの方にはよく使用する経穴です。

気血は温めるようにしてみると全身に気が巡りやすくなるので、カイロなどを使用していくといいかもしれません!ぜひお試しを!

 

ツボは以下の位置になりますへその下親指一本分半下の部分になります!

この辺は消化器系に関連する経穴が多い部分があるため、へそ下全体を温めると消化吸収、排せつなどに問題がある方には良いかもしれません!

日中は大分暖かくなりましたが、夜はまだ冷える日など多いので皆様ご自愛ください!