夏だ!ビールがうまい!といった時期になりましたが、さて皆さま大好きなアルコールやエナジードリンクに入っているカフェインの接種についてを論文から睡眠コンディショニングの観点と東洋医学からの2つに分けて2日分で書いてまいりたいと思います。

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まず寝る前30-60分前に飲酒をすると睡眠障害を引き起こす(Stein and Friedmann)

睡眠時間の乱れは一旦アルコールが体から完全に代謝されるときに最も著しい(O’Brien and Lyons 2000)

アルコール摂取後の睡眠の質の変化は血中アルコール濃度によって左右されている。(O’Brien and Lyons 2000)

寝る数時間前のカフェインを100㎎以上(コーヒー1-2杯)の摂取をすると深い睡眠と総睡眠時間が減少する可能性があると示唆している。(bonnet and Roth)

カフェイン摂取量が多いと睡眠の質も低下する(Karacan 1976)

基本的な生理学のお話しになりますが、睡眠時間が短いと体のリラックスをしている時間が短いため、それに伴う内蔵負担や血管負担が大きくなります(副交感神経が十分に働いていない状態)そのため、継続した状態で睡眠不足であるとリラックスしている状況がほとんどなくなってしまうため、高血圧・糖尿病、高脂血症などの生活習慣病リスクファクターになりやすい体づくりになってしまいます。

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また米国のデータでも睡眠時間は高血圧との関連性が非常に高く、睡眠時間が5時間以下の中年層は、睡眠時間が7時間以上の方よりも、高血圧の発症率が高くなるという研究結果があります。

睡眠は人間の一日の生活の中で1/3~1/6を占めるわけですから、非常に重要な部分であると同時に生活習慣病の予防につながる非常に重要なものであると思います。

先日睡眠も東洋医学的に腎精の損失になるとお話しさせていただきましたが、損失が大きいと取り返しがつかなくなるほど体のエネルギーの元を使ってしまいますので、アルコールの過剰摂取やカフェイン(エナジードリンク)の過剰摂取による睡眠障害を起こさないように注意しましょう!

次回もアルコール・カフェインと東洋医学の観点から話してまいりたいと思います!