先日とあるTwitterでのスペースとやらを聞いていたのですが、その方はステロイドを使用しないで塩をアトピーに塗ったり、10g飲んだりすると治ったなどの情報をさも一症例から全体症例として改善したような形で例を挙げておりましたが、あくまで一症例です。

良識のある人たちは騙されないとは思いますが、医療は改善する確率が高いものを提供することが一般的な医療の進め方です。

先日は日本認知症リハビリテーション協会なるものが行政処分を受けておりましたが、その内容も科学的な尺度ではなく、認知症についての語弊がある文言を記載しており、家族の認知症を本気で良くしたい人にとっては藁にもすがる人たちや医療従事者を金儲けに利用した内容であると思いました。(以下記事)

https://www.pref.saitama.lg.jp/a0310/news/page/news2022021701.html

当施設も業務的には自費リハビリ施設ではございますが、なるべく鍼灸やリハビリを実施するにあたり、鍼灸・リハビリを戦略的に行っていくうえで、確率の高いものを利用者様に提供しております。

もちろん確率の高い内容を提示するのであって、「確実」に良くなることは保証できません。

加えてリハビリテーションは本人の努力なくして改善することは困難です。

よく私も利用者様にリハビリ内容の話を理解して頂く下りとして、リハビリは目的地に行くために線路を理学療法士が敷いて、その上を利用者様が電車で走るものであると話します。

細かい話は抜きにして、電車はとりあえず線路なくても走れますが、目的地がある場合はその下の線路が大事になります。

最短で良い線路を走れるようにしてゴールつまり「目的」をなるべく早い時間で走り切れるようにしつつ、安定した線路を敷いて途中で脱線しないようにしていくことが、わたしたちリハビリを提供する側の人間ができることであります。

でも線路を敷いているだけで電車がないと目的地には到着しません。あくまで電車(利用者様や病院であれば患者様)が主役であることが大事なことであると思います。

ここで言った利用者様を特定のものを提供すれば治ります。といった100%を提供できる人は非常に疑ってみるべきであると思います。

話は変わりますが、鍼灸も最近では皆様一人一人の鍼灸師のご尽力もあり科学的に根拠のあるものを提示しております。

昔の胡散臭いと言われる代表的な東洋医学とは一線を画すものであることは、現代医療とミックスしている鍼灸師であれば実際に利用者様に適切な内容で介入しているものと思います。

私個人も確率の高いものを提示しつつ個人的な背景を踏まえたり利用者様の生活状況を鑑みてオリジナルのリハビリ内容や鍼灸介入をしていき誘導して介入していくことが望ましいと思い介入させていただいております。

とまあいろいろとお話しさせていただきましたが、PTでも有益なSNSの使い方をされているセラピストの方々も多いですし、ネットリテラシーを高めつつ必要な情報を取り捨て出来るように私もしていけるように努力してまいりたいと思います!